稲毛道は溝の口で矢倉沢往還につながります

昨日(4日)はy21が勤務する会社の先代社長の13回忌の法要で、鎌倉の建長寺に行きました。
鎌倉大好き!歴史大好き!のy21としては興味深々です。
重要文化財の寺社での法事・・身内はもちろん、なかなか経験できることではありません。
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北鎌倉から歩きましたが、すごい人出です。
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紅葉がお目当てでしょうか?
法事は滞りなく13時15分に終わりました。そこから、開港資料館に急ぎます。14時からのセミナー・・10分ほど遅刻しました。
 
さて、今日(5日)も良いお天気でした。
神奈川宿から延びる街道は、相州道、八王子道、横浜道、神奈川道(恩田川南岸・北岸)と歩きました、最後に残った「稲毛道」を歩きました。
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滝ノ川を挟んで、街道の反対側にある浄瀧寺からスタートです。日蓮上人ゆかりのお寺は開港時には英国領事館が置かれていました。
京浜急行のガードをくぐったところにある慶運寺にも寄りました。
こちらはフランス領事館が置かれていました。浦島寺としても有名です。浦島太郎伝説の残るお寺です。
 
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そうです・・神奈川宿を出てからわずかな距離ですが、神奈川道と同じ道を歩くのです。
神奈川道との分岐です。
神奈川道は左側、今日は写真正面の道を行きます。こちらが稲毛道です。
 
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稲毛道は鶴見川を大綱橋で渡るまで、東急東横線と並走します。
白楽駅手前の踏切です。ここまでの道は一方通行の狭い道でした、古道ファンにはたまらない趣ある道です。
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白楽から妙蓮寺を経て、菊名に向かう道です。
左側に蔵が見えます。菊名駅は新横浜駅にも近く、東急線JR横浜線が交差するターミナル駅ですが、少し入るとこのような佇まいです。
この先に庚申等がありました。
菊名から綱島までは、以前にご紹介した「鎌倉古道・下道」で歩きました。
綱島駅から延びる106号線を綱島台で右に入るのが鎌倉古道です。飯田家住宅を経て延びる道は、途中にくらかけ松や駒出橋などの旧跡がありました。確か鎌倉古道という道標(新しいもの)もありました。
稲毛道はまっすぐ高田の交差点の手前まで行きます。
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そこで発見した派手なペインティングのお店です。
で・・106号線を挟んだ向かい側には・・
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これまた、派手な串揚げ屋さん・・
 
高田町の交差点の手前を右に折れます。ここからはしばらく登り阪が続きます。
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ところどころに農地が残るのどかな佇まいが続きます。
頂上付近には宅地開発の碑もあるような土地なのですが、しっかりと歴史が残っていました。
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高田東小学校の先にありました。
宝暦元年の庚申塔の他に四基の石塔がありました。歩いていてホッとする瞬間です。
稲毛道は106号線に再度合流します。蟹ヶ谷に入るとそこは川崎市高津区です。
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稲毛道について、川崎市側の情報を入手していませんでした。
子母口に降り、JR武蔵新城駅まで歩き帰路につきました。
 
神奈川を基点とする街道はどれも魅力のあるものでした。
往時の人の往来に想いをはせて・・歩くことができました。
 
昨日のセミナーで伊勢佐木町から関内地区の昭和初期の地図を頂きました。横浜は関東大震災震源地に近く、市域の95%が被災したといわれています。
そこからの復興と世界的なモダニズムが融合して、横浜独自のモダン文化が花開きました。
次回、週末は開港資料館のセミナー前に、関内地区~伊勢佐木町の探索をしてみようと思います。