今回の大山道は赤坂からスタートです。

寒い日が続きます。
今回の大山道は「矢倉沢往還」を歩きます。
スタート地点は赤坂見付です。
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会社に行くのと同じですが、いつもと違い”遠い”感じがしました。
豊川稲荷の前から左の小道に入ります。
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「牛鳴坂」です。
この辺は道が悪く、牛が鳴き喘ぎながら荷を牽いたほどの坂であった・・
矢倉沢往還大山道は国道246号を、ときどき左右に並行しながら進みます。
途中渋谷駅では早朝(8:30頃通過)にも関わらず、多くの人出です。
そうでした、昨晩はサッカーアジアカップの決勝戦でした。
夜通し盛り上がって帰路につく若者たちでしょうか?
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山手通りの手前にある「大坂」です。
厚木街道(江戸から厚木まで)の間にあった48坂のうち、急坂で一番大きな坂であったので、大坂とよぶようになったといわれる”と説明書きです。
48坂・・また違った興味が沸いてきそうです。
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コンクリートの塊が突然現れました。ジャンクションの前(国道246挟んで向かい側)には上目黒氷川神社があり、鳥居の下には天保十三年の大山道標がありました。
三軒茶屋では不動明王を冠した大山道標を見、駒澤大学の手前を一旦左に入り、再度国道246に戻り、桜新町方面に今度は右に入ります。
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桜新町は「サザエさん」で有名です。
とても雰囲気の良い商店街が続きます。瀬田の交差点で国道246と再び交差しますが、その前後の”大山道”は趣きある道でした。
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用賀追分の先にあった酒屋さんです。
佇まいが素敵です。
ずいぶん変わったなぁ~と感じながら二子玉川を歩き、多摩川にある”兵庫島”でお昼です。午前中は日差しもしっかりあって、お手製弁当も美味しく頂きました。
 
多摩川を渡り、旧二子橋の親柱から約12キロ先の荏田宿までは、以前に”旧鎌倉街道探索のたび”トレースで歩いたルートです。
逆を歩くので、景色もちがって新鮮な感じがします。
二子から溝の口の道は「大山道」を前面に町おこし!が感じられます。
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大山街道ふるさと館」です。
今日は先を急ぎますが、来週に訪問したいと考えています。館の前には大山道と府中道(高幡不動道)の道標があります。これは少し手前の府中街道との交差点近くにあったものです。
府中道は東海道川崎宿甲州街道の八王子宿を結ぶ道でした。
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溝の口駅近くの”栄橋”交差点の近くには「大山街道の案内板」です。
力はいってます。
そう言えば、あまり金石碑をご紹介できていません・・
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鷺沼の馬頭観音です。
左側の板碑には二体の馬頭観音の説明がされています。
右側の馬頭観音は道標を兼ねています。左大山道、右王禅寺道と刻まれています。文化二年のものです。
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荏田庚申塔です。
早瀬川を渡ったところにあり、ここから荏田宿となります。
案内板には次のように記されています。
「寛政五年(西暦1,793年)徳川時代中期に荏田村下宿の婦人達によって建てられたもので当時盛んだった庶民信仰の一つに疫病、厄払いの為60日ごとの庚申(かのえさる)の日に講中の人(女)が集まって眠らずに祈願し、一夜を過ごす風習(ならわし)があったそうです。」
とても綺麗におまつりされ、地域の人々から大事にされている感じです。
 
今日の終点は”東急田園都市線江田駅”です。
天気予報どおり・・あれほど晴れていた空にはいつの間にか雪雲が出てきています。
矢倉沢往還の大山道は、大山まであと二回くらいでしょうか?
 
次回週末は久しぶりに”横浜歴史博物館”です。
神奈川大学の福田アジオ先生の講演があります。「関東の関西」生活文化の比較です。日曜日の14時からなので、その前に先ほどの「大山街道ふるさと館」を訪れる予定です。