フィールドワークの締め・・石川酒造です。

おはようございます。
フィールドワークの続き・・。いよいよ石川酒造です。
イメージ 1
多満自慢(たまじまん)ブランドの清酒地ビールの製造もしています。
私の研究テーマ「近世後期から明治維新期の横浜の文化」に・・しっかりと関係があるのです。
石川家は熊川村の名主家として、その始祖は元和元年まで遡るようです。酒造業は文久三年に多摩川の対岸、小川村の森田酒造の蔵を借りて創業。この地に本蔵を建造したのは明治13年とのことです。
イメージ 2
その国登録有形文化財の本蔵(左側)です。本蔵の右手前の新蔵の下には熊川分水が流れています。
イメージ 3熊川分水です。この左側には仕込み水があります。日本酒の醸造に「水」が重要なのは素人の私でもわかることなのですが、150mまで(上総層群・東久留米層下部層)掘削した井戸から汲み上げているとのことでした。
イメージ 4
こちらも国登録有形文化財長屋門です。本蔵より更に古く、
250年前に建てられたもので、酒屋の目印「酒林」が吊るしてあります。
資料館の展示品は酒造業に関わるものが大半でしたが、このような江戸時代後期の在村経済(生産)活動と文化・文芸の展開は密接に関係しています。よい勉強になりました。もう一度、体調と天気の良い時期に来てみたいと思いました。