夏スクも5日目が終わりました。慶應(日吉)の歴史的遺構を見てきました。

今日15日は終戦記念日です。
 
13日の日経新聞の「学生街今むかし」というコラムで日吉が取り上げられていました。
「学生に歴史伝える戦争の遺構」という記事で、慶應日吉キャンパスの地下にある、旧日本海軍が使った地下壕などを取り上げていました。
なんとキャンパス周辺には総延長5000メートルにもわたる4つの地下壕があるとのことでした。
地下壕は太平洋戦争末期の1944年に連合艦隊司令部として使うために作られました、それまでは司令部は軽巡洋艦「大淀」内にありましたが、海軍首脳の安全確保のためにこの地に移されたようです。
遺構を保存しようという地域の動きがあり、見学会も行われているようでした。もちろん、これらの遺構を後世に引継ぎ内容を伝えることで、二度と戦争を起こさない、起こさせないという思いからでしょう。
15日の今日は、講義が終わってから太平洋戦争当時の遺構を訪ねてみようと考えました。
 
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第一校舎です。現在は慶応義塾高校となっている白塗りの堅牢な建物です。
 
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慶應義塾高等学校の文字と校章も伝統を感じる佇まいです。
 
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校舎の壁面には建築年である1934年と2594という数字の入ったファサードがあります。
2594・・そう、皇紀2594年のことです。今年は皇紀2672年になります。
この第一校舎には軍令部第3部、人事局などがありました。
 
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第一校舎にあるレリーフです。
よく見てみると日本が中心にアジアの地図が記されています。大東亜共栄圏、八紘一宇を示しているのでしょう。
 
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高校のグランド脇をとおり抜けると、キリスト教青年会館のチャペルがあります。
このチャペルも1937年に建てられました
 
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地下壕に関連する構造物ですが、地下壕に繋がる「耐弾式堅穴抗」があります。茸型の出入口ですが弥生式堅穴住居址のところにあります。
 
いつも、駅と教室の往復ですが、こうしてキャンパスの中を歩いてみると多くの発見があります。そして、とても緑の多いキャンパスだということを改めて感じます。
 
さて、明日16日は試験です。
5日間の授業の試験を6日目に行う。究極の短期決戦、そして、一夜漬けです。
準備万端とはいかないですが、精一杯がんばってきたいと思います。そして、日吉の夏も明日で終わります。