中山道は3泊4日の旅・・その①です。

始発の京浜東北線横浜線→中央線と乗り継いで、前回の終点「下諏訪」から歩きはじめました。
下諏訪宿から諏訪大社下社春宮へ向います。
最初のお目当ては・・
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万治の石仏」です。
”石の宗教”という本の表紙を飾っているこの石仏には一度お会いしたいと思っていました。中山道から少し外れますが足をのばしました。春宮の石の鳥居を造ろうとこの石にノミを入れたところ、傷口から血が流れ出し、その夜に石工の枕元に良い石材のお告げがあり、それにより立派な鳥居を完成することが出来、感謝の気持ちで石工たちが阿弥陀如来を祀り感謝の意を表したといわれています。
すごい存在感に圧倒されます。
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諏訪大社下社春宮の幣拝殿と左右片拝殿です。
安永九年に完成しました。秋宮より一年早かったのですが、両宮は宮大工の技を競い合いました。
境内には江戸時代前期の天和年間に作られた神楽殿もあります。
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諏訪大社といえば御柱祭です。
ここが有名な木落し坂。旧中山道は木落し坂の上を通ります。七年目の申虎の年に行われます。山から切り出す「山出し祭り」が4月、町内を曳行し建立する「里引き祭り」が5月に行われます。木落しはそのクライマックスです。
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前回の中山道は2月に塩尻峠を越えて下諏訪に入りました。前回、そして今回と、宿内の多くの石塔が四本の御柱で囲われていることをよくみることが出来ました。木落し坂の近くです。水仙が綺麗に咲いていました。
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今回の中山道の一日目は、横浜ではすでに過ぎてしまった「春」を沢山みつけることができました。天気が今ひとつ、夕方近くには雨も降り始めました。遠くの山では山桜が綺麗でした。
明日は晴れるとのことです。良い写真が撮れたら・・と思います。
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和田宿の手前です。鍛冶足の交差点に向って国道から側道に入りました。この辺りはほとんどのお宅の庭で綺麗な花を見ることができます。道路の際、わずかなスペースにチューリップが咲いています。
 
さて・・下諏訪宿と和田宿の間は五里八十丁。間には中山道有数の難所「和田峠」があります。下諏訪から峠までひたすら登る。峠から和田宿まではひたすら降る・・難儀しました。
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和田峠手前(下諏訪側)です。馬頭観音が無ければ、写真では”道”がわからないくらいです。文久元年には皇女和宮様がこの道を御降嫁されました。延べ8万人が4日間にわたりこの峠を越えたそうです。
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今は重機で広げれ舗装された国道にその役目を譲って久しいのでだいぶ荒れていますが、それにしても心細い峠への道でした。
峠から振り返ると森林限界も近い賽の河原が広がっていました。標高1600mです。
 
今晩は和田宿の本亭旅館さんにお世話になっています。
江戸時代から伝わる建物はだいぶ不便だということですが、趣があります。
 
明日は塩名田宿の先まで歩きます。佐久平泊まりとなります。
 
最後に・・和田峠を折り、唐沢集落で出合った道祖神です。近くには桜が綺麗にさいていました。
中山道を往来する多くの旅人を見守ってきました。
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