暑い一日でした・・横浜市港南区を歩きました。

今年のゴールデンウィークはお天気に恵まれました。連休中晴天が続くのは50余年ぶりと報道されてました。
でも、このような大型連休化したのはy21的には最近のことで、”何年ぶり”の基準がよくわかりません。
関東でも真夏日を記録した、連休最終日は港南区を歩きました。
武蔵野国久良岐郡本牧領の上大岡村・笹下村・矢部野村あたりでしょうか?
京急上大岡駅を三角形の頂点として、右辺は笹下釜利谷道路(県道22号線・・金沢道)、左辺は鎌倉街道(県道21号線)、底辺がJR根岸線というところでしょうか?
迅速測図(明治14年)をトレースします。
 
三角形の左辺、鎌倉街道の吉原の交差点を左折して”村道”に入ります。
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古道トレースの旅の醍醐味は、『地図上でトレースした道を歩いてみて「古道であった」証拠を見つけること。そして当時の人々の往来に想いをはせる』こと・・
村道に入り早々に庚申塔と出会いました。
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今回の行程は三角形の左辺と右辺の間を二回往復します。
右辺を大岡川に掛かる関の橋で折り返し、環状二号線を越えて、日野立体交差点付近で左辺に戻りました。
しばらく県道21号線を鎌倉方面に歩きます。横浜横須賀道路の高架の手前を左折すると、春日神社です。
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日野四村(吉原・金井・宮下・宮ケ谷)の総鎮守です。
鳥居の両脇には庚申塔があり、急な参道を階段で登ると立派な本堂があります。
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しばらく、横横道路沿いに歩き、右辺目指して洋光台の高台を登り返します。途中、古道らしい畝った尾根道を通りました。これも古道トレースの楽しみの一つ。
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菜の花も綺麗です。
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庚申塔との出会いもあります。
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二時間くらい前に到達した右辺の”関の橋”に再度到達。今度は橋を渡り右辺(県道22号線)を釜利谷方面に歩きます。この道・・鎌倉古道の下道(芳賀先生説)です。
途中、東福寺成就院に寄り道して、元笹下橋を右折し春日神社に繋がる村道に入ります。
元笹下橋を渡り村道に入るとすぐ右側の高台に若宮八幡宮があります。
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境内には天保や元禄と刻まれた庚申塔がありました。
天文年間(1532年~1555年)に開基された若宮八幡と御霊権現は、明治の統合令により天照大神宮に合祀されました。この地は笹下城の若宮曲輪であり、後北条氏の家臣、間宮氏により守られてきたとのこと。杉田玄白間宮林蔵はこの地を祖とすると説明書きにありました。歩かなくてはわからないこと・・です。
再び、洋光台の団地の中を登り返します。団地の造成により区画整理で古道のトレースは難しくなります。
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手前に下ります。
しばらくして三角形の底辺に着きました。横横道路を正面に右折して春日神社前を流れる日野川に掛かと鎌倉街道の高橋です。後方が春日神社の鎮守の森です。
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鎌倉街道(県道21号線)を上大岡駅目指して歩き、出発点に戻りました。
約6時間のトレースの旅でした。
先日旧東海道を踏破したばかり・・すっかり”歩きぐせ”がついてしまいました。
仕方の無いことですが、庚申塔や道標が古道に残っていません。道路の拡張や宅地の造成の過程で、近くの寺社に持込まれたのでしょうか?
旧東海道で西に行けば行くほど・・生活道に残されていたのと比べると少し寂しい気がします。
それだけに”出合った時の感動”も大きいです。
 
明日から会社です。
長くも充実した連休でした!!