旧東海道・・踏破しました!!

今年のゴールデンウィークはお天気に恵まれ、絶好のウォーキング日和です。
というわけで、この大型連休を使って旧東海道ウォーキング旅の最終章です。西上するにつれて、起点までの移動が大変(経済面で・・)なこともあり、最終章では深夜高速バスを使い、お金と時間の節約です。
4月28日の業務終了後、一旦帰宅して東京駅八重洲口から深夜高速バスに乗り込みます。名古屋行き。23時に東京を出て翌朝6時に名古屋駅に着きます。
名古屋駅からJR関西線に乗り前回の終点、鈴鹿馬子唄会館に向かいました。
移動中は時折激しい雨が降りましたが、馬子唄会館に着いたころにはあがりました。
 
鈴鹿峠越えです。
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坂下宿から鈴鹿峠を目指し歩き始めます。
箱根に並ぶ往時の難所・・のはず。が、片山神社の脇を趣ある道を登るとあっけなく峠に着きます。
箱根や金谷(牧の原)で苦労したので、少し拍子抜けでした。
この旧東海道のたびでは「歩き」ならではの目線で多くのことに出会いました。
土山宿は春祭りの準備です。
この辺りから水口宿、石部宿から大津宿まで街道筋では春祭りの準備が行われていました。
そうそう・・京都三条でも「鴨川をどり」でした。
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お宅の軒先にはこのような提灯が飾られています。
また、水田が広がるこの地区はツバメが飛び交い、巣作りに忙しいです。
今回は二泊三日(高速深夜バス泊は除く)、第一日は水口まで歩きました。
歩いていて多くの人との出会いがあります。二日目は会社からお休みをいただいてのウォーキング。地元の子供たちが集団登校していきます。整然と、リーダーがしっかり集団を率いて登校です。
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挨拶がしかりできる地域では道祖神も大切に扱われています。鈴鹿を越えて京都三条大橋まで、多くの道祖神に出会いましたが、この地の道祖神は幸せものです。
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微笑んでますよね?
石部宿も春祭りです。昨日の提灯とは少し趣が違います。
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旧東海道の旅で今回の行程の二日目(水口~大津)が最も歩き時間が長い区間でした(9時間1分)。草津宿に着いた頃には足が重く、俯き気味になります。
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草津宿本陣手前にある、中山道との分岐(追分)です。文化三年に立てられた常夜燈道標は「右東海道いせ道 左中仙道美の道」と刻まれてます。天井川(草津川)のトンネル方向が中山道です。
中山道日本橋まで戻ってみようか?」これはだいぶ先になりそうです。
二日目は京阪石山駅が終点。重い脚を引きずり、京阪電車に乗り宿に着き、早々に深い眠りに落ちました・・疲れました。
三日目も最高のお天気!京都三条大橋着には絶好の日和です。琵琶湖のほとりに立って見ました。新幹線の窓越しに遠望したことしかなかったので、感動です。”三条大橋に着くだけ”なので、少し気持ちにも余裕があります。
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大津の町は瀬田川に掛かる唐橋あたりから膳所、石場・・と大きな宿場町であったことがわかります。また琵琶湖からの水運の拠点としても大変栄えた町であったことがわかります。
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県庁前の京町でみつけた古い和菓子屋さんです。看板に惹かれました・・
大津宿本陣から逢坂の関を経ていよいよ京都に入ります。
逢坂の関・・蝉丸の歌で有名です。
「これやこの 行くも帰るも別れつつ しるもしらぬもあふさかの関」
街道に沿って立派な蝉丸神社があります。
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伏見街道との追分をすぎ、いよいよ京都に入ります。
この先が山科。山科で”にしん蕎麦”をいただきました。ゆっくりと京名物をいただき、気持ちも高揚してきます。
旧道は三条通りから天智天皇御陵の前を左にそれていきます。車一台がようやく通れるくらいの山間の道です。
道祖神や亀水不動尊があり京都入りの雰囲気を高めてくれます。
”余裕?”三条通りに合流したあと、南禅寺に立ち寄ることにしました。石川五右衛門の「絶景かな!」と琵琶湖疎水を楽しみます。
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三門から新緑に映える瓦・・
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琵琶湖疏水
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旧東海道の旅では名所旧跡への”観光”は一切なく、南禅寺が最初で最後。大好きはお寺さんで、はじめから決めていました・・「南禅寺には立ち寄ろう」と。
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いよいよゴール地点の三条大橋を渡ります。
すごい人出です。本当は「一歩一歩感慨深げに踏みしめて」と思ったのですが、あまりの人出に押し流されるように渡りました。
三条大橋を渡ると野次さんと喜多さんの像が迎えてくれます。
東海道中膝栗毛の野次さんと喜多さんはお伊勢参りをし、大和路から宇治を経て京に入ります。江戸の八丁堀を発ってから13泊、14日目のことです。
昨年6月20日に自宅近くの神奈川宿から品濃一里塚を歩き、その後一旦日本橋へ戻り歩き始めました。
週末や連休を使っての行程なのでしたが、しっかり、日本橋から三条大橋まで東から西に踏破しました。
23日間、移動含まず実際に歩いた時間は137時間16分(休憩含む)です。
多くの発見と出会いに感謝です。
 
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[了]