東日本巨大地震で被災された皆様・・お見舞い申し上げます

私の勤務する会社は「建築内装資材」を製造販売しております。
 
勤務先では大震災発生から週が明けた今週は、少しずつ状況が判ってくるなかで具体的な打ち手を出来ることから講じていこう・・と動き始めました。
新潟の営業所に指示を出し、仙台へ救援物資を送り込んだり、東北地区にある約200社のお客様の安否を確認したり、また、罹災した関東地区の製造拠点の復旧、幸いにも稼動に支障が無かった製造拠点からの対応・・めまぐるしく毎日が過ぎていきました。
”思いついたら着手”することは、なかなか腰の座りが悪く、全体感からすると今ひとつなのでしょう。これから更に状況が判るに連れ、全体感の中で「より有効な」動きが出来てくるものと思います。
 
仙台からは罹災写真が送られてきました。
テレビや新聞を通じて報道されているものと同じような光景なのですが、地震当日には一緒に会議をしており、首都圏営業所の営業車で一日半をかけて現地に戻った社員からの報告は、「身内のこと」とまた少し異なった感情がわきあがってきます。
多くの方が罹災されている中で不謹慎なことは重々承知なのですが、仲間の罹災は更に一段の状況の厳しさを感じてしまいます。
 
今回の震災では天井の落下により尊い命を落とされたかたが居られます。能登地震でも小学校の天井が全面崩落しましたが、幸い休日・・その24時間前には、全校生徒が終了式を行っていました。
2009年の告示第282号で「概ね500㎡を以上の空間の天井には耐震対策の実施」が義務付けられました。
しかしながら、現在多くの大規模空間の天井は耐震化がされていないのが実情です。
今回の震災でも、ショッピングセンター、工場、公会堂・・多くの現場で天井崩落が発生しております。
1995年の阪神淡路大震災の経験は建物躯体の耐震化に生かされました。しかしながら、天井については未だ手付かず・・どころか、新築案件でも「予算が足りない」と耐震化が行われていない、もしくは不完全な形で納められてしまっています。
私の勤務先では「天井の耐震化」に取り組んでいます。東京電力の制御室、空港管制塔、JR駅舎などは順次耐震天井の設計おりこみが進んでいますが、いざというときの重要な避難場所になるパブリックスペースの耐震化、オフィス・工場・物流拠点などはまだまだ進んでいないのが実態なのです。
 
罹災者の皆様の最低限の生活環境を整えることから、復旧、復興・・と進んでいくなかで、天井の耐震化による「安心・安全」な空間のご提案とご提供に更に注力していこうと思います。
 
今日は、仙台との若干のやり取りがありました。
現地スタッフは肉体的にも精神的にも疲労が激しいようでした。不便な中でも明日明後日と体を休ませることが出来たら・・と話し、電話を切りました。
 
明日の朝は早起きして「青山通り大山道」の最終区間を歩きます。約20キロくらいでしょうか?
歩きながら、来週できること、しなくてはならないこと・・を整理してみます。
もちろん、会社用携帯電話は帯同です。